シチリア島
シチリアは、紺碧の海と険しい山並みが出会い、活発なエトナ山が見守る地中海の島です。空気は柑橘やオリーブ畑の香りに満ち、どの町にも古代文明の痕跡が残ります。最初期の住民シカニ人から、シラクサやアグリジェントを築いたギリシア人、島を帝国の穀倉地帯としたローマ人まで、各時代が残した神殿や劇場、道が今もシチリアの姿を形作っています。
ローマ滅亡後は、ヴァンダル族、東ゴート族、ビザンツ帝国、アラブ勢力、ノルマン人が次々と支配し、その後はスペイン系やブルボン家の統治を経て、1860年にイタリア統一国家の一部となりました。幾度もの征服が生んだ文化の混淆は、パレルモの大聖堂、地方方言、色鮮やかな祭りに表れています。現在のシチリアは自治権を持ち、農業とワイン、観光に支えられ、アランチーニやカンノーロ、カッサータなどの料理と温かなもてなしを通して、その歴史を語り続けています。
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