2018 © Maxim Tabachnik
アドニスに気を失うヴィーナス
ティントレットのヴェネツィア工房にいた北方の画家に帰属されるこの絵画(1550~55年)は、豪華な布の上に倒れ込む瀕死のアドニスを、キューピッドと犬が見守る姿を描いている。ヴィーナスの嘆きは、この断片の外側に広がる大きな場面の中に表されている。オウィディウスの『変身物語』には登場しない従者たちを加えたことは、工房による神話の脚色を示している。ティントレットの影響は劇的な色彩と流れるようなモデリングに見られ、一方で精緻な質感表現と冷たい色調は北方の協力者の存在をうかがわせる。
人気のカテゴリ
広告スペース











